マレーシア・クアラルンプールを訪れたら、一度は食べておきたいのが海南鶏飯(ハイナンジーファン、かいなんけいはん)。いわゆるチキンライスです。
蒸した鶏肉を鶏ダシで炊いたご飯と一緒にいただく東南アジアの定番グルメで、ケチャップライスのチキンライスとはまったくの別物。
そんなチキンライスの名店としてガイドブックにも頻繁に登場するのが、チャイナタウンにある「南香飯店(Nam Heong Chicken Rice)」。
1938年創業で、ミシュランのビブグルマンにも選出されたことがある実力店。
実際にこのお店で食べてきたので、味の感想やお店の雰囲気、注文のコツまで詳しく紹介していきます!
南香飯店とは?クアラルンプールを代表するチキンライスの老舗
クアラルンプールでチキンライスのお店を検索すると、ほぼ間違いなく名前が挙がるのがこの「南香飯店(Nam Heong Chicken Rice)」。

南香飯店の創始店
1938年、中国・海南島からの移民によって創業されたこのお店は、80年以上にわたって海南鶏飯を提供し続けている老舗中の老舗。
ミシュランガイドのビブグルマンにも掲載された実績があり、クアラルンプールのチキンライスといえばまずここ、といっていいほどの存在。
チャイナタウンの本店がいわゆる「創始店」で、現在はクアラルンプール市内に複数の店舗を構えるまでに成長した南香飯店。
ガイドブックに載っている有名店というと「観光客向けで実力はどうなの?」と気になるところですが、実際に訪れてみると地元の中華系マレーシア人のお客さんも多く、しっかり地元に根づいている印象を受けました。
チャイナタウンの南香飯店へ。店の雰囲気とメニュー
南香飯店の本店があるのは、クアラルンプールのチャイナタウン、Jalan Sultan(ジャラン・スルタン)沿い。
にぎやかなチャイナタウンの通りから少し歩いた場所に位置しています。

クアラルンプールのチャイナタウン
お店に近づくと、窓辺にずらりとぶら下げられた蒸し鶏が目に飛び込んできます。この光景だけでテンションが上がる……!

店先に見える蒸し鶏が目を引く
マレー語で「RESTORAN」と書かれた看板が掲げられていますが、これは英語の綴りミスではなくマレー語の正式な表記なのでご安心を。

南香飯店の創始店
店内に入ると、通り沿いの雑然とした雰囲気とは打って変わって清潔感があり、広々としたつくり。
観光客が入りやすい雰囲気でありながら、ローカルのお客さんもたくさんいるので気構えずに過ごせます。

広々として清潔感のある店内
注文は席について、渡されるメニューから選ぶスタイル。
日本語表記のメニューも用意されているので、英語やマレー語に不安がある人でも問題なし。

日本語対応のメニュー(2015年当時)
2025年の情報だと日本語表記がなくなっているらしいんですが、写真が数多くついていますし漢字でなんとなくわかるので、それほど迷うことはないでしょう。
チキンライスのほか、チャーシューや各種スープなど、メニューのラインナップは意外と豊富。
私たちはチキンライスと、店員さんおすすめの豚と野菜のスープを注文。
南香飯店のチキンライスを実食!プリプリの蒸し鶏がたまらない
メインの蒸し鶏(スチームチキン)で、鶏の旨味を存分に味わう
運ばれてきたチキンライスを見て、まず目を引くのが蒸し鶏の美しい光沢。
ツヤッとした表面がいかにも食欲をそそります。

南香飯店のチキン
口に運ぶと、しっとりとしたチキンはプリプリの食感で、鶏肉そのもののうまみがじんわりと広がっていく感覚。
あっさりとした味付けなので、鶏肉の風味をダイレクトに楽しめるのがうれしいポイントです。
ちなみに、蒸し鶏(スチーム)のほかにロースト(焼き)も選べるようになっていて、さらにノーマルチキンとカンポンチキン(地鶏)の選択肢もあるとのこと。
何度か訪れる機会がある人は、食べ比べてみるのも楽しそう。
鶏ダシで炊かれたライスもうまい
チキンライスの主役は鶏肉だけではありません。一緒に提供されるライスは、鶏のダシで炊かれたもの。

鶏出汁で炊いたライスと一緒にいただく
日本のお米とは異なり、細長くてモッチリ感は控えめですが、パサパサしすぎることもなく、鶏と一緒に食べるのにちょうどいいバランスに仕上がっています。
ライスだけでも鶏の風味がしっかり感じられて、そのまま食べてもおいしいのが印象的。
自分好みのタレを作って味変を楽しむ
テーブルには生姜、チリソース、中華醤油(甜麺醤の可能性も)が置いてあり、これらを混ぜ合わせてオリジナルのタレが作れる。

卓上に用意される味変のタレ
店員さんに聞くと混ぜ方を教えてくれるので、初めてでも戸惑うことはないでしょう。

自分好みのタレをつくるのが楽しい
タレなしであっさりと鶏肉そのものの味を楽しむもよし、タレをかけて濃いめのマレーシアらしい味わいにするもよし。
個人的にはタレなしの方がやや好みでしたが、どちらもそれぞれの良さがあるので両方試してみるのがおすすめ。

ソースをかけるとまた違った味わいに
チキンライス以外のメニューも見逃せない
南香飯店ではチキンライスが主役ではあるものの、サイドメニューも充実しています。
私が店員さんのおすすめに従って注文したのが、豚と野菜のスープ。

豚とレンコンのスープ
大ぶりのレンコンや豚肉が入っていて、薬膳のような深みのある味わいが特徴的でした。

「滋味深い」という表現がぴったりの味
苦みやクセがあるわけではなく、じんわりと体に染み渡るような風味で、八角の香りがほのかに漂う中華らしい一品。
チキンライスと合わせて頼むと、食事全体の満足度がぐっと上がります。
また、レモネードが隠れた人気メニューだという情報もあり、チキンライスのお供として試してみる価値はありそう。
南香飯店の価格帯|マレーシアならではのコスパの良さ
南香飯店で注文するチキンライス(野菜・ライス・肉)は、2015年当時で11.9リンギット。
2025年だと12.9リンギットのようで、2026年2月現在の1リンギット=約39円から考えると約500円ほど。
昔に比べると高くなりましたが、それでも十分リーズナブルといっていい価格帯。
マレーシアはご飯が安くておいしくていいところです。
ただ、アルコールに関しては注意が必要。
マレーシアはイスラム教が多数派の国であるため、お酒の価格は日本と同じかそれ以上。
ビールを頼むと食事代のほうが安くなることも多々あるので、お酒好きの方は飲みすぎないようにご注意を。
南香飯店はこんな人におすすめ
マレーシア・クアラルンプールの南香飯店は、以下のような人にぴったりのお店です。
- クアラルンプールで本場のチキンライスを味わいたい人
- ガイドブックに載っている有名店に安心感を持って行きたい人
- 日本語メニューがあるお店で気軽に食事したい人
- チャイナタウン観光のついでにランチを済ませたい人
ランチタイムはかなり混み合うことが多く、席の確保に苦労する場合も。
また、混雑時はサービスが追いつかないという口コミも見られるので、時間に余裕を持って訪れるのがよさそうです。
完売次第で早めに閉店することもあるようなので、確実に食べたいなら早めの時間帯に行くのが安心でしょう。
南香飯店(本店)へのアクセス
南香飯店の本店は、LRT(ライトレール)のPasar Seni(パサールスニ)駅から徒歩約7〜10分の場所にあります。
チャイナタウンのメインストリートからは少し外れた、Jalan Sultan沿い。
ブキッ・ビンタンなどの中心街からもGrab(配車アプリ)を使えば10〜20分程度でアクセスできるので、タクシー移動も便利。
マレーシアでは流しのタクシーよりもGrabの利用が一般的で、料金も事前に確定するためトラブルが少ないのでおすすめ。
チャイナタウンの散策と合わせて徒歩で訪れるのも、クアラルンプールの街の雰囲気を感じられて楽しい選択肢です。
南香飯店(本店)の基本情報
店名
南香飯店(Nam Heong Chicken Rice)
住所
56, Jalan Sultan, City Centre, 50000 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
電話番号
+60320223818
営業時間
10:00〜22:00
(完売次第、早めに閉店する場合あり)
定休日
月曜日
最寄り駅
LRT Pasar Seni駅より徒歩約7〜10分
公式情報
Nam Heong Chicken Rice (City Centre) – Kuala Lumpur – a MICHELIN Guide Restaurant
(ミシュランガイド)
地図
まとめ|クアラルンプールのチキンライスは、やっぱり現地で食べるのが格別
日本でもタイのカオマンガイやシンガポールの海南鶏飯を出すお店が増えてきましたが、やはり本場で食べるチキンライスは雰囲気も味も一味違います。
南香飯店のプリプリの蒸し鶏と、鶏ダシの効いたライスの組み合わせはシンプルながらも奥深く、80年以上愛されてきた理由が一口で分かる味わい。
チャイナタウンの活気ある空気のなかで食べるチキンライスは、きっと旅の楽しい思い出になるはず。
クアラルンプールを訪れる予定がある人は、ぜひランチの候補に入れてみてください。

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