米ニューヨーク・マンハッタンの心臓部に位置する市場、チェルシーマーケット。
かつてオレオやリッツクラッカーを製造していたナビスコ工場の面影を残しながら、現代のグルメシーンを牽引する「食のテーマパーク」として多くの人々を魅了し続けています。
レンガ造りの重厚な外観からは想像できないほどの活気と多様性に満ちた内部では、日本人にとってはなじみのない様々な料理が一堂に会し、地元ニューヨーカーと観光客が数多く集まっています。
NY旅行ではぜひ訪れておきたい人気スポット、私も当然のように突撃してきました!
チェルシーマーケットの概要と魅力
マンハッタン南西部、かつてナビスコのビスケット工場として稼働していたレンガ造りの建物群が、今や世界中のグルメが集う”食のテーマパーク”へと進化を遂げたチェルシーマーケット。
外観からは当時の重厚感を色濃く残しながらも、入口をくぐると高い天井とむき出しの配管が織りなすインダストリアルな空間に驚かされます。

チェルシーマーケットの入口
ここには地元ニューヨーカーと観光客が共に行き交い、フレッシュなシーフードや手作りスイーツ、世界各国のストリートフードがひしめき合う活気が満ちています。
チェルシーマーケットの歴史と建築の特徴
ナビスコ工場からマーケットへ
チェルシーマーケットの前身は、19世紀末に操業を開始したナビスコ(Nabisco)のビスケット製造工場。
当時はオレオやリッツなどを生産する日本でもお馴染みのブランドを手掛け、多くの労働者でにぎわっていた場所です。
1980年代に工場が移転した後、建物は長らく空き家と化していましたが、1990年代末に複合商業施設としての再生プロジェクトがスタート。
築100年を超える歴史的建築を残しつつ、内部を大胆に改装することで現在のチェルシーマーケットが誕生しました。
インダストリアルとモダンの融合
内部に一歩踏み込むと、古い梁やレンガ壁が剥き出しになった天井が目に飛び込みます。
一方で、最新のキッチン設備を備えたキオスクやガラス張りのショーケースが並ぶ一方で、昔の工場の面影を残す部分も同時に存在している不思議な空間。

ロブスタープレイスの寿司カウンター
建物中央には天窓から自然光が注ぎ、昼間は照明を頼ることなく明るい空間が広がるのも大きな魅力。
注目のグルメとショップ
新鮮シーフードが自慢のロブスタープレイス
チェルシーマーケットの人気スポットのひとつが、ロブスタープレイス。

ロブスタープレイスに並ぶ新鮮な魚
ロブスターをはじめとした新鮮な魚介類がたくさん並べられており、寿司やロブスター料理なども楽しめます。

ロブスター専門カウンター

ロブスタービスクコーナー
店先に並ぶ海老や貝類はニューヨーク湾から直送されるため、その鮮度とボリューム感は抜群。
近くのケースには大量のロブスターが!

大量のロブスター
購入した料理は店内や外の席で食べられます。私は名物のロブスタービスク(スープ)とビールをいただきました。

ビールとロブスタービスク
ハイスツールに腰掛け、新鮮な海の幸をほおばると、このマーケットならではの贅沢さを実感できます。
近くにはその場でロブスター向いて食べている猛者もいました。おいしそう。

ロブスターをむいて食べる猛者
自家製パンの香りが漂うベーカリー
次に向かったのは、奥深い小麦の香りが空間を満たすベーカリーエリアの「Amy’s Bread」。

チェルシーマーケットのAmy’s Bread
木製のカウンターに所狭しと並ぶパンはすべて店内で焼き上げられたばかり。
クラシックなフランスパンや全粒粉を使ったヘルシーブレッドのほか、シナモンロールやチョコレートデニッシュなど甘いペイストリーまで、その種類は多岐にわたります。
パンよりごはん派の私には正直それほどピンとは来ませんでしたが、パン好きの方は行ってみるときっと楽しいはず。

Amy’s Breadで優雅なベーカリータイム
アイスやヨーグルトがおいしい「ロニーブルック」
最後に訪れたのは、牧場が直接経営している乳製品の専門店「Ronnybrook Farm Daily(ロニーブルック ファーム デイリー)」。
牛乳や生乳を使ったアイス、ヨーグルトなどがいただけるお店です。

牧場直営のロニーブルックストア
牛乳だけでもたくさんある中から、いちばんベーシックっぽいものを飲んでみました。日本の牛乳とはまた違った風味があっておいしい。

牧場直送の新鮮な牛乳をいただく
私が訪れたのが寒い1月じゃなければアイスも食べたかったなあ。。。次回は必ず!
チェルシーマーケット訪問時のポイントと営業時間
混雑を避けるベストタイミング
年末年始などの繁忙期をのぞけば、平日の午前10時から正午にかけては比較的落ち着いた雰囲気。ゆったりとショップを巡ることができます。
平日であってもランチタイムの12時から14時は地元のオフィスワーカーで混雑しやすい傾向あり。
ピークの時間帯を避けて訪れることで、スムーズに好みのメニューを注文できるはずです。
基本情報:営業時間と定休日
チェルシーマーケットは毎日7時から22時まで営業しており、基本的には年中無休。ただし、ショップによって休みをとっている場合があります。
1月1日や感謝祭、クリスマス当日などは営業時間が短縮されることもあるため、訪問前に公式サイトや各ショップのSNS等で最新情報を確認すると安心。
NYチェルシーマーケットの見どころ まとめ
かつて工場として動いていた建物でありながら、今や世界有数のフードマーケットとして生まれ変わったチェルシーマーケット。
食の多様性と歴史的風情を同時に楽しめる貴重なスポットです。
ニューヨークの「自由の女神」「エンパイアステートビル」など名だたる観光地に比べれば知名度は低めですが、NY旅行で訪れたスポットの中でもトップクラスに満足度は高かった。
ニューヨークを訪れた際には、是非一度その扉をくぐり、レンガ造りの壁に囲まれた食の冒険に身を委ねてみてください。
チェルシーマーケットへの行き方・アクセス
- 地下鉄A・C・E線、L線「14th St–8th Ave」駅より徒歩約5分
- ハイライン高架公園(High Line)下に位置。ハイライン散策途中で立ち寄りやすい
チェルシーマーケットの基本情報
スポット名
チェルシーマーケット(Chelsea Market)
電話番号
+1-212-652-2121[1]
住所
75 Ninth Avenue(between 15th & 16th Streets), New York, NY 10011, USA[1]
地図
営業時間・定休日
- 営業時間:毎日 7:00~22:00
- 定休日:年中無休(ただし店によっては休業の場合あり、事前確認がおすすめ)
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