この記事では、ウクライナの首都・キーウ(Kyiv)での地下鉄乗車体験と乗り方を紹介。
私が訪問した2017年当時は、なんと片道16円。
地下鉄車両は日本とそれほど変わりませんが、駅がめちゃくちゃ深いところにあったり、きっぷがプラスチックっぽいメダルだったりと他では見たことのない部分も。
他の国ではなかなかできない、面白い体験でした!
5枚80円のチケット(メダル)で、キーウの地下鉄に乗車
今回利用したのは、キーウ中心部の独立広場近くにあるフレシチャーティク駅(英語:Khreshchatyk、ウクライナ語:Хрещатик)。
英語表記があればまだ理解できますが、ウクライナ語のみだとなかなか難しいですね。。。
このオレンジ色の機械がどうやら地下鉄のチケット販売機らしい。
表記されていた20フリヴニャ(2017年当時で約80円)を入れてみると、古びたプラスチックっぽい素材のメダルが5枚出てきました。
どうやらこれが地下鉄の乗車券のようで、1枚で片道どこへでも行けるっぽい。
つまり片道約16円で乗れるんですね。めちゃくちゃ安い……!
券売機以外では、窓口のようなところで1回分のチケットも購入できるらしい。
写真を撮っていたらブザーのようなものが鳴ったんですが、あれはたまたまだったのか、それとも「撮影するなよ!」という警告なのか謎。
改札にメダルを投入してプラットフォームに向かいます。
メダルは返却されませんが、駅から出るときはきっぷ不要なので心配なし。
地底深くにある地下鉄駅は、核シェルター兼用。世界一深い駅もキーウにある
ウクライナの地下鉄駅は、とにかく地底深くにどんどん潜っていくのが特徴。
日本でも都営大江戸線はかなり深くにつくられていますが、それどころじゃない深さ。
なんでもこの地下鉄は冷戦時代に作られており、万が一の核戦争に備えて核シェルターとしての役割も兼ねていたらしい。
世界一深い地下鉄駅もここキーウにあります。

乗降者の多い駅には英語表記もありますが、そうでない駅もあるのでそこそこ難易度は高め。
番号や読み取れるアルファベットなどから判断していきましょう。
日本の駅に比べると柱や壁が重厚な印象。シェルターとして作られた経緯に、1960年代の状況もあるんでしょうか。
しばらく待っていると、青と黄色のウクライナカラーな電車がやってきました。
地下鉄車両はわりと普通。ただ日本で見ない光景も
地下鉄の車内はそれほど変わったこともなく普通。
うるさかったりチャラい感じの人もおらず、みんな落ち着いています。
しばらく乗っていると、盲目の方と付き添いがなにかを喋ったあとにギターを弾き、おひねりを受け取りつつ通り過ぎていきました。
路上パフォーマンスの地下鉄車内版みたいなことでしょうか。(私もつられて小銭を入れておきました)
そうこうしているうちに目的地に到着。こちらは地上駅でした。
日本の地下鉄だと駅から出るときにきっぷが回収されますが、キーウ地下鉄は出るときは何もしなくてOK。
ゲートを通って外に出るだけです。
ウクライナ・キーウ地下鉄の乗り方 まとめ
片道16円と考えられない安さでしたが、地下鉄車内は平和で治安もよく快適でした(少なくとも私が乗った限りでは)。
なかなか訪れる機会はないかもしれませんが、戦争が終わったらぜひ訪れて利用してみてほしい。